rehabilikun’s diary

医療従事者の方、ごゆるりとご覧ください。

解剖学 [総論2]

前回の続きになります(#^.^#)

 

組織

上皮組織、支持組織、筋組織、神経組織で大別されます。

 

上皮組織

細胞が隙間なく並んでおり、体の表面・管腔・体腔などの表面を覆うものと分泌作用(腺)をもつものがある。基底膜が必ずあります

 

a)形態による分類

単層扁平上皮 (血管やリンパ管の内皮、漿膜)

単層立方上皮 (甲状腺の濾胞上皮)

単層円柱上皮 (消化管などの粘膜上皮)

多列円柱上皮 (鼻腔、気管などの上皮)

重層扁平上皮 (皮膚、口腔、肛門、膣などの上皮)

重層円柱上皮 (目の粘膜円蓋、軟口蓋の上面)

移行上皮   (腎盂、腎杯、膀胱、尿管)

 

 

b)形態による分類

被蓋上皮 (表面を覆い、内部を保護する)

分泌上皮 (特定の物質を産出し、分泌する)

吸収上皮 (腸の上皮など栄養や水分を吸収する)

呼吸上皮 (肺胞の上皮のようにガス交換を行う)

感覚上皮 (外界刺激を受容し、反応する)

 

 

c)腺

外分泌液 分泌物は特定の導管に分泌される

内分泌液 分泌物は血管に分泌される(分泌物はホルモン呼ばれる)

ちょこっと知識(外分泌液に関して)

粘液腺:消化管や気管にある。粘液を分泌

漿液腺:耳下腺、胃腺、涙腺などにある。漿液を分泌

混合腺:顎下腺、舌下腺などにあり、粘液腺と漿液腺が混在する

脂腺:皮脂腺、耳脂腺などにあり、脂質を分泌

汗腺:アポクリン腺とエクリン腺がある。

   アポクリン腺腋窩、乳首、陰部などにある

   エクリン腺は全身の皮膚に有り、体温調整の役割を備える

 

 

d)膜

A.漿膜

胸膜、心膜、腹膜がある。(漿膜はこれらの総称を表す)

表面が単層扁平上皮で、深層に疎性結合組織がある。

内臓を包む臓側葉と体壁表面を覆う壁側葉に区別され、両者に間に漿膜腔が存在し

漿膜で分泌された漿液を少量含む

→膜を包んでいるイメージとしては、風船に握りこぶしを押し付けた状態に似ている

 

B.滑膜

関節包、腱鞘、滑液包の内表面にみられる。滑膜から滑液が分泌される

 

C.粘膜

中空性器官(消化管や気道、尿路、生殖器)の内表面にみられ、粘液を分泌する

 

D.繊維膜

関節包の外層にみられる

 

 

今回はここまでにします♪

次回は、支持組織、筋組織、神経組織に関して書いていきます

その次は骨です(^^)/